不吉な退所間際

私の働く老健では、以前一時期の間退所が決まるとその利用者さんに必ず不幸なことが起こっていました。
退所1週間前になって急変、そのまま入院になる方が多く、また中にはお亡くなりになってしまうケースもありました。
入院となったため、退所先（特養）に入所できなくなってしまったり、運よく退院後そのまま入所になる方もいました。
そして、退所前日の転倒事故による、顔面スプラッター状態で入所先にいかれるかたも多かったです。

その数なんと約半年で十数件近く。

職員にいたっても、順番に身内が亡くなったり、体壊したりとあまり良くないことが続いています。

2年くらい前の話なんで、今では皆さん何事もなく退所されておりますが、つい先日またしても不吉なことが・・・。


その日私は夜勤だったのですが、翌々日に退所が決まっていた利用者さんの息子さんが亡くなったと連絡がありました。
ご家族の希望でご本人には伝えておらず、何も知らないまま急遽翌日外出（葬儀？）予定に。

いつもは不眠傾向で大声でよーよー叫んでいます。
どうしたのかたずねると、決まって「起きる？何時？」。
夜中の１時だって！！　　数分前にも同じこと繰り返しています。
いつまで同じやり取りすればいいんだろう・・・。てな感じです。

この日は割といい感じで寝てくれて、といっても３時ころにはすでに大声出してるけどね。
他の利用者さんも珍しく寝ていてくれたので、普段より楽な夜勤でした。
途中までは。

全ては最後にまとめてやってきました。
朝食前、１人で約５０名の利用者さんの離床介助＋更衣。腰が壊れます。
もう一人は、見守り必要にてフロア待機＋訴えある方の排泄介助。
運悪く、みんな揃いもそろってトイレへ向かう。
そして私は、起こしながらオムツ交換。さっき変えたばかりなのにと思いながら便尿まみれの始末を。

これじゃあ、見守りできないだろう。
もちろん気にかけながら、他の方の対応するわけだが、物理的に不可能。
優先順位つけて、神頼み。
てんてこまいの明けでした。

そしてついには例の退所直前の利用者さんが、なぜかスプラッター。
普段ほとんど事故るような行動とらないはずなのに・・・。
ノーマークでした。事故の状況も把握できておりません。

そして脳裏には、２年前の退所間際の不慮の事故が思い浮かぶ。
また始まるのか・・・？

こんな不吉な施設で勤務しております。
一度お祓いでもしてもらった方が良いのでしょうか？

ひそかな野望

今月末に法人の学会があるのですが、そこで昼夜逆転方法について発表してみようかと思います。

身内内の小さな学会なので、症例発表や論文でなくても全然かまわないので、その場でプレゼンしてみようかと。
法人の理事長も出席するので、うまく興味を持ってもらえれば老健内の各部署に協力がえられ、モニタリングが実現できるかもしれません。

はたして思惑通りにいくのだろうか・・・。やる気のない人たちだからなぁ。
全ては私のプレゼン能力にかかっているはず。
綿密に作戦を立てておこっと。

介護現場を知らない人たちが相手にどう立ち回るか・・・。
う～ん、難しい。

偉大なサザエさん

今日夜勤に来たら、鉄腕アトムばあちゃんが髪の毛真っ黒に染まってました。
美容頼んで染めたらしい。
髪質も微妙に変化していて、ナチュラルサザエさんヘアーに。

そこで私は、また余計な一言。
サザエさんみたいですね。そしてサザエさんの歌を歌うと、一緒に歌いはじめたからビックリ。

何故、明治生まれの中度の認知症のばあちゃんがサザエさんをしっているんだ。
他のことは何も覚えていないのに。
サザエさんの偉大さを感じました。

サザエさんに似ていると言われ、上機嫌に。
嬉しいのか？ばあちゃん。
そして二人でサザエさんを熱唱。

鉄腕アトムばあちゃんの逆襲

珍しくフロアが落ち着いていたので、良くないなと思いつつもこんなことをして遊んでしまいました。

明治生まれのとても小柄な私たちのアイドルばあちゃんは、髪の毛が少しちぢれていて、なにもつけなくても色々な髪型にセットできます。

そこで午前中、鉄腕アトムを歌いながらアトムヘアーに。
私が、アトムですか？とたずねると、アトムってなんだい？アトムだよ。と笑顔で応えてくれました。

夕方、同じ方に同じことをまたしてみました。
すると今度は怒りだし、歯のない口で手を噛まれました。
そして、とどめに顔に向かって唾が飛んできました。
もちろん華麗によけました。
と、伝えたいのですか、世の中そう都合のよいものではなく、期待通りに敗北しました。

そして頭に浮かんだのは、「自業自得」の四文字熟語。

人生の先輩に、下手なちょっかい出すものではないなと感じました。

敬老会無事終了

ぐだぐだでじたが、なんとか敬老会終えました。

ソーラン節は利用者さん、ご家族共に喜んでいただけましたが、なぜか最前列の特等席にいた利用者さんがたは、そろいもそろって見ていない。
踊りながらその光景をみて、隣で踊っていた仲間にボソっと教えていたら、二人してワンテンポ遅れてしまった・・・。
余計なこと考えずに集中していればよかったのに。

本気モードで練習していなかったので、気合いをいれていた本番後は、全身が痛い。
早くも、筋肉痛？見ていた職員や利用者さんにも、年をとったんだよと突っ込まれました。
普段どれだけ体を動かしていないかつくづく実感する。

しかし、ほんとにきつく感じたのは敬老会終了後。みんなは休みで、ソーラン節のみの単発出場。
私は、遅番勤務。その後の排泄介助、臥床介助ハンパなくきつい。一度しゃがむと立ち上がるのに時間がかかる。過酷な一日でした。

敬老会自体は、成功とはいえない始末でしたが、
なにはともあれ事故もなく一日が終わったことに感謝です。